ビジョントレーニング®について
“たすく”では、学びのための土台作りを目的として、
ビジョントレーニング®と認知機能強化トレーニング(コグトレ®)を
組み合わせた支援プログラムを実施しています。
専門知識をもった有資格者が在籍しているため、
1人1人の成長スピードに合わせた
トレーニングが可能です。
ビジョントレーニング®とは?
ビジョントレーニング®とは、視る力を高めることで、認知能力や身体能力の向上を目指すトレーニングです。
発達に特性のある子どもたちは、視たものや自分の体の動きを正しく認識したり(ボディーイメージ)、体を自分のイメージ通りに動かしたりすること(ボディーコントロール)が苦手な傾向にあります。
五感のうち最も多くの情報を受け取っている視覚を鍛えることで素早く正確に体を動かせるようになり、日常生活や学習面の困難の解消や、記憶力や運動能力の向上につながると考えられています。
近年では運転中の認知力の向上や認知症予防など、幅広い年代の方々に効果があるとされており、注目の高まっている療法の1つです。



ビジョントレーニング®で高まる
眼と脳と体の連携

入力機能(眼)
発達に特製のある子どもたちのなかには、眼球がほとんど動かず首を前後左右に動かして対象物をとらえようとしている児童が多くいます。視覚トレーニングで眼球を素早く動かす機能を高めることで、正確に眼で映像をとらえる能力を鍛えることが可能です。これにより、生活面や学習面、運動面などの躓きの解消が期待できます。

情報処理機能(脳)
眼で対象物をとらえると、その情報は視神経を通って脳に送られます。脳が対象物を正しく理解するには、対象物との位置関係や対象物の形態を正確に認識する能力が不可欠です。視覚トレーニングと併せて多様な動きが経験できるような遊び・運動に取り組むことで、文字や言葉、体(ボディーイメージ)を頭の中で映像として視覚化する能力が鍛えられます。

出力機能(体)
眼で視たものを正確に理解できるようになると、認知された情報をもとに、手や体を適切に動かせるようになります。(ボディーコントロール)自分の思い通りに体を動かすためには、正確なボディーイメージが欠かせません。眼と脳の機能が高まることで、運動能力の向上につながります。
ビジョントレーニング®でできること

字がきれいになる

本読みが得意になる

身体の動かし方が
上手になる
集中力がアップする

細かい作業が
できるようになる
読み書きや板書が苦手、体を動かすことが得意じゃない、これらはすべて、眼と脳と体の連携が不十分であることが原因として考えられます。
ビジョントレーニング®で自分の体のコントロール力を高まると、勉強や運動といった、日常生活で直面しやすい「苦手」の軽減にもつながります。
トレーニング内容

01
眼球運動のトレーニング
跳躍性眼球運動トレーニングや追従性眼球運動トレーニング、両眼のチームワークを高めるトレーニングを行います。
親指や棒などの指標を左右に立てて交互に視ることで視線をジャンプさせたり、顔の周りで円を描くように動かして眼でその指標を追ったりします。
「眼の体操」としてリズムに合わせて行うことで、子どもたちにも楽しんでもらいやすいトレーニングです。

02
視覚認知のトレーニング
視覚から得た情報をもとに、対象物を正確に認識するトレーニングを行います。
視ているものがどのように動いているのか、どのくらいの距離にあるのか認知したり、視ているものがどういった形のものなのか理解したりする能力を鍛えます。
さまざまな動きを体験できる遊びを取り入れることで、自分の体の大きさや形、傾き、力の入れ具合など、自分の体に対する総合的な認識や空間認知能力を高めることが可能です。

03
ボディーコントロールのトレーニング
視覚から得た情報をもとに、体を適切に動かすトレーニングを行います。情報処理のトレーニングで獲得したボディーイメージや空間認知能力をもとに、ボディーコントロールを適切にできるようになることを重視しています。
ビジョントレーニング®×コグトレ®
(認知機能強化トレーニング)
“たすく”では、特に5領域へのアプローチの準備段階としてビジョントレーニング®が効果的であると考えています。視る力、聞く力をビジョントレーニング®で鍛えてからコグトレ®(認知機能強化トレーニング)を行うことで発達の土台ができ、支援プログラムのスムーズな進行につながります。そのうえで、年齢に適した社会生活のルールや実年齢教育を見据えた療育を目指していきます。
事例紹介
■ビジョントレーニング®実施前

■ビジョントレーニング®開始1ヶ月後

■ビジョントレーニング®開始1年9ヶ月後

このように“たすく”のプログラムでは、感情の表現方法や集中力といった“目に見えない能力”を伸ばすことも大切にしています。
“たすく”が大切にしていること

発達に特性のあるお子さんのお悩みで特に多いのは、集中力が続かない、すぐに投げ出してしまう、という課題です。
“たすく”ではできたから合格、できなかったから不合格、と区別するのではなく、少しずつ“できること”を増やしていく成長過程を大切にしています。
前より上手になって、周囲から褒められる。褒められたら嬉しくて、自信がつく。そして、自信がつくことで、楽しみながらさらに次のステップへ挑戦していけるようになる。このような“心と身体の両方を育むサポート”を意識して、トレーニングやプログラムの内容を策定しています。
